2016年 07月 18日
2016.7.17 山口県萩 玉フェス2016にて オクムラユウスケ+内村耐寒 ライブ記録 |
写真
※2016.7.17
山口県萩市
玉フェス2016にて
警察が来てる中、
オクムラユウスケ+内村耐寒 ライブ2枚
※ライブ後のオクムラユウスケと内村耐寒
※高速道路にてバーストした俺の車のタイヤ
※山口県萩
菊ヶ浜 日没前
― ― ― ― ― ―
オクムラユウスケ+内村耐寒 という二人組。
普段は、それぞれ元からやっていた音楽活動を中心に動いている。
オクムラユウスケはソロの弾き語りで。
俺(内村耐寒)はパンクバンドをやってる。
マジックがあるんですよ。
この二人組じゃないと出せないマジックがある。
それは、よくバンドマジックと呼ばれるようなもの。
それが、ある。
萩市にて行われた玉フェス2016でのオクムラユウスケ+内村耐寒のライブ中。
警察が来た。
山口県警。
ライブ中、近くに警察官がいたけどオクムラユウスケは歌い、叫び、暴れ散らし、俺はドラムを叩くことを止めず、ブッ放した。
つまり、ライブは炸裂した。
菊ヶ浜の夕陽があまりにも良くて、時折、海と太陽を見ながらドラムを叩いた。
当然、警察官は夕陽に照らされていたんだ。
俺達も夕陽に照らされていたんだ。
観てる人達も夕陽に照らされていたんだ。
全部、海と夕陽に溶けてしまえばいいんだよ。
炎と水に溶けてしまえばいいんだ。
ライブ終了後、オクムラユウスケは歩道に転がっていた。
近くには警察官。
俺は、たぶん、笑みを浮かべながら、近くにいる警察官を見ていた。
目は笑わず。
ライブ後、まずは煙草を吸いたかった。
煙草を吸いながら海の方を眺めた。
焼けるオレンジ色。
あの景色には、かなわんね。
萩でのライブのことを書いてますが、この日は色々あった。
まず、福岡市内から萩に到着するのに難儀した。
『車がオカシイ』
高速道路を走行中にタイヤがバーストした。
俺は彼女(パトラ)を助手席に乗せて運転していた。
脇に寄せ、車を路肩に停車させた。
高速道路で迂闊にドアを開けて外に出るのは非常に危険だ、が、車内にいるのも危険だ。
後方からガンガン車が来る。
特にカーブがあると極めて危険。
車から煙が上がっている。
尋常ではない状況なのは、すぐにわかった。
道路側から、後方に注意しながら外に出た(これ、危ないです。普通に進行方向に向かい、路肩に停車出来た場合、助手席側から出た方がいい)
見た。
タイヤが燃えていた。
物凄い煙。
焼ける匂い。
『なんてこったい…』
で、あるが、
よく事故に繋がらなかった。
下手すりゃ大事故に繋がる。
予備のタイヤは積んでいたが、なんと、工具の穴のサイズとボルトのサイズが合わないことが判明。
暫くすると、
高速道路を管理してるネクスコの人達が来た。
誰かが、
『煙を撒き散らしながら車が走ってる』
と、通報したらしい。
まあ、通報するぐらいやから見た人もビックリしたやろ。
ネクスコの人達に世話になった。
ありがたい。
とりあえず、予備のタイヤを装着はしたが、このまま高速道路を走り続けるのは、ちょっと、ね。
タイヤがバーストしたのは、福岡と北九州の中間地点。
とりあえず、下関まで高速道路を、ゆっくり走ることにした。
下関で一旦、高速道路をおりる。
俺は萩でライブがあるんだ。
時間がない。
タイヤ交換出来る場所を探す。
ガソリンスタンドがあった。
入った。
事情を説明。
できるだけ最短での時間でタイヤ交換をしてください、と、お願いする。
暫し、待つ。
待ってる間に思っていたが、
高速道路を走行中にタイヤがバーストして、ホントによく無事やったな、と。
ふぅ…
タイヤ交換が終了した。
仕切り直しだ。
さあ、行くぜ、と、ばかりに俺は彼女を乗せて一路、萩市へ向かい車を走らせた。
会場に到着。
知った顔が何人かいる。
つくづく、辿り着いて良かったぜ。
海沿いは意外と風が強かった。
出演時間まで、待つ。
短い時間で、自分をグイッと高める。
ライブハウスでも野外でも、基本的に俺は変わらない。
四の五の言わず、やることを全身全霊でやるだけ。
オクムラユウスケ+内村耐寒のステージが始まった。
最初から全身全霊。
当然だ。
俺は、これをやりにきた。
こ・れ・を・や・り・に・き・た・ん・だ!!!!
ぬるいライブなんか、クソ喰らえだ。
ステージが進行する。
海とオレンジ色に燃える太陽。
ドラムを叩きながら、確かに見た。
俺には、たまらない時間帯でのライブだった。
最高な景色に最大限の敬意を払うべく全身全霊で。
と、いうか、いつも全身全霊だが。
ライブが佳境に入った。
上にも書いたけど、
警察が来たんだよ。
俺もオクムラユウスケも止まらない。
オクムラユウスケは暴れ散らしている。
俺はドラムを高速でブッ叩き続ける。
何がなんだか滅茶苦茶だ。
魂、剥き出しだ。
さ・い・こ・う、だ。
ステージでは、もうドラムの音しか鳴っていなかった。
肉体をフルに使って叩く俺のドラムに反応し、肉体をフルに使って暴れ散らしているオクムラユウスケ。
痛快、っちゃあ、こういうことだ。
ブッ放したんだよ。
警察官さんも見たろ?
どやった?
― ― ― ― ― ―
ライブ後、汗だくのポロシャツを海風で乾かした。
太陽が沈む…
辺りの空のオレンジ色が、濃くなる。
沈む…
沈む…
後、もう少しで…
程なくして、夜がやって来た。
辺りが暗くなった。
心地よい気温。
彼女は俺の膝の上で眠り込んでいた。
暫くして、砂浜に行った。
ああ、花火だ…
夏、だね。
夜の闇の中、身体は燃えカスのような状態だったけど、ココロの中には爆裂した自分達のライブの感触だけが、確かに、あった。
by taikan888
| 2016-07-18 23:42